デッドニングとは? 心地よい車内環境を実現するノックスドール3100を紹介

デッドニングは、車の運転中に起こる振動や雑音をへらす作業をいいます。

今回は、車のデッドニングによる効果や、デッドニングに使う素材などを解説します。また、優れたデッドニング効果のあるノックスドール3100についても紹介します。

車のデッドニングとは

車のデッドニングとは、車の鉄板部分に制振作用や吸音作用のあるシートを取りつける作業をいいます。

デッドニングをおこなうと、車の走行中の振動を減らしたり、外部から入ってくる音を吸収したりできるので、車内が静かで快適になります。

デッドニングの4つの効果

車にデッドニングをした場合の効果は、

・制振効果

・吸音効果

・遮熱効果

・スピーカーの音質の向上

などがあります。1つずつ詳しく解説します。

制振効果

デッドニングを行えば、運転時に発生する様々な振動を抑えられます。

車が走ると道路とタイヤに摩擦が起こり、車体に振動が伝わります。車の揺れが続けば人は不快感を覚え、同乗者の車酔いに繋がる場合もあります。また、走行中は雨や風、エンジンなどによる振動も発生しています。

デッドニングを実施して振動を軽減できれば、快適なドライビングを楽しめます。

吸音効果

デッドニングには、タイヤと道路の摩擦により発生する走行音やエンジン音、風を切る音などを吸収する効果があります。

また、音が鉄板で反射することも防げるため、スピーカーから流れる音楽や室内の会話がクリアに聞こえるようになるといったメリットがあります。

遮熱効果

車の振動を減らしたり雑音などを吸収したりする効果とともに、デッドニングには遮熱効果が期待できます。

熱を反射させるデッドニング材を車体に取りつけることで、夏の炎天下でも車内の環境を快適に保てます。

小さい子供や高齢者を乗せる機会の多い車であれば、遮熱効果の高い材料を取り付けることによって安心して運転できるでしょう。

スピーカーの音質の向上

ドアの鉄板にデッドニングを行うと、ドアの振動を軽減できてドア自体が安定するため、スピーカーが良い音を鳴らす環境を整えられます。

さらに、ドアの室内側の鉄板にあいている作業用の複数の穴を制振シートでふさげば、スピーカーの後ろから流れる音と正面から流れる音が打ち消し合うのを防止できるため、オーディオの音質が向上します。

特に低音域の音がしっかりと豊かに響くようになるでしょう。

デッドニングに使う材料の特徴

デッドニングで使用する材料は大きく分けて、シートタイプの物と液体タイプの物があります。

シートタイプで制振効果があるのは、ブチルゴムの製品や、アルミ板とブチルゴムを合わせて作られた製品があります。

ブチル素材の製品は鉄板にくっつきやすい性質があり、制振作用があります。

アルミ板とブチルゴムの2層構造の製品は、ブチル素材の物に比べて衝撃をやわらげる効果が高いのが特徴です。さらに遮音性が高いといった特徴もあり、ドアやフロアなどへの施工で効果を発揮します。

また、シートタイプでは吸音効果のある製品が販売されています。

エンジン音や雨風の音など外部から入って来る音や、車の中で反射する無駄な音を吸収する働きがあります。ドアやフロア、ルーフなどへの取りつけが可能です。

一方、液体タイプの制振材は主にタイヤハウスや車体のアンダー部分に施工する製品です。シートタイプでは施工が難しいような複雑な形状をした部位の制振性を高められるのが魅力です。

デッドニングを行う箇所と効果

デッドニングは実施する部位によって効果が違います。

デッドニングをする箇所ごとに、使う素材や効果を詳しく解説します。

タイヤハウスデッドニング

タイヤハウスとは、タイヤの内側の鉄板部分やプラスティック部分をいいます。

タイヤハウスのデッドニングを行うと、運転中にタイヤと路面の摩擦により起こる「ロードノイズ」と呼ばれる不快な振動や音を抑えられます。

走行しているときはロードノイズがタイヤハウスの鉄板部分にダイレクトに伝わってきます。制振材や吸音材をタイヤハウスの鉄板に取りつければロードノイズを弱められ、ドアやフロアに振動などが伝わるのを防止できます。

デッドニングを実施する場合、他の箇所に優先してタイヤハウスのデッドニングをするのがおすすめです。

ドアデッドニング

ドアのデッドニングを行えば、近くを走るトラック等の音や道路の摩擦音の軽減、スピーカーの音質の向上といった効果が期待できます。

ドアの鉄板はとても薄いため、路面からの衝撃で振動やビリビリ響く雑音が発生しやすく、外部の騒音が室内に入りやすくなっています。

ドアの鉄板に制振材や吸音材を取りつければ、ロードノイズや外部から入ってくる雑音、風を切る音などをへらせます。

また、スピーカーの近辺に吸音シートを取りつけると、音漏れを防げるため、音の迫力や臨場感が増すなど音質の向上にもつながります。

ドアのデッドニングを行なえば、オーディオ本来の性能を引き出せ、純正のスピーカーでも豊かな音の鳴りを楽しめます。

さらにスピーカーを新しい物に交換する際に、合わせてドアのデッドニングを行なえば、室内のリスニング環境を一段と高められます。

フロアデッドニング

フロア部分にデッドニングをおこなうと、運転中の振動などを減らせ、車内空間を快適にすることが可能です。

フロア部分はタイヤからの振動が一番伝わりやすい箇所です。

また、フロアのカーペットの下は鉄板がむき出しの状態になっているため、エンジン音やマフラーから出る音、雨音といったノイズが非常に入り込みやすくなっています。

制振材と吸音材をフロア部分に貼ると、運転中に起こる振動や外から入る様々な音をへらせます。

ルーフデッドニング

ルーフ(屋根)のデッドニングをおこなうと、雨音やロードノイズを大きく軽減できます。

天井の内側の鉄板部分に制振材を取り付ければ、フロアやアンダー部分から伝わる振動、雨風による振動を抑えられます。

さらに吸音材を上から貼ると、雨音や風を切る音などの雑音を吸収できます。

室内で話す声や、スピーカーから流れる音楽が聞きやすくなります。

また、ルーフのデッドニングは、遮熱や断熱対策にも大変効果があります。ルーフに遮熱材や断熱材を施工すれば、年々進む温暖化に対応できます。

アンダーフロアデッドニング

アンダーフロアのデッドニングを行なえば、ロードノイズを大きく軽減させられます。

リフトで車体を上げ、アンダー部分の鉄板に液体の制振材をスプレーで吹きつけて施工します。

制振剤を隅々まで塗れて鉄板が補強されるため、タイヤと路面の摩擦により生じる不快な振動や騒音が室内に伝わるのを防止できます。

制振材を貼りつける他の箇所と合わせて行なえば、効果を一層高められます。

制振性等に優れたノックスドール3100

ノックスドール3100
株式会社創新様のページより引用

ノックスドール3100は、デッドニングに使用する水性の材料です。

制振性や遮音性、遮熱性に優れています。

刷毛等で塗れるため、狭い部位や湾曲した部位など様々な箇所への施工が簡単に行えるのが魅力です。

また、密着性が高く、乾燥すると軽くなるといった特徴があります。

制振効果をみて、満足できない場合は上塗りして効果を上げていくと良いです。

まとめ

今回は車のデッドニングについて解説しました。

車のデッドニングを行なえば、運転中の振動を減らしたり、外から室内に入る雑音を吸収したりできます。さらに、スピーカー本来の性能を引き出せ、良い音で音楽を楽しめます。

また、施工しやすく、優れた制振効果等があるノックスドール3100という製品をご紹介しました。

制振シートやノックスドール3100等を利用して適切なデッドニングを行い、心地良いドライビングを楽しみましょう。